
愛猫の健康を守るうえで、毎日の「キャットフード選び」は最も重要なポイントのひとつです。しかし、店頭にはドライ・ウェット・総合栄養食・おやつタイプなど、実に多くの商品が並んでおり、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
特に猫は味や食感の好みがはっきりしているうえ、年齢や体質によって必要な栄養バランスも変わるため、なんとなくで選んでしまうと、知らないうちに栄養が偏ったり、肥満や毛玉トラブル、泌尿器の不調につながることもあります。
また、原材料のチェックポイントなど、知っておくだけで「良いフード」を見抜ける基準もあります。愛猫に合ったフードを選ぶことは、毎日のごはん時間を楽しくするだけでなく、健康寿命を延ばすためにも欠かせません。
この記事では、キャットフードの正しい選び方のポイントをわかりやすく解説し、さらに日本で手に入りやすいおすすめキャットフードを4つご紹介します。初めてフード選びに挑戦する方も、今のごはんを見直したい方も、ぜひ参考にしてください。
キャットフードの種類を知る

キャットフードを正しく選ぶためには、まず「どんな種類があるのか」を理解することが重要です。種類ごとにメリット・デメリット、向いている猫のタイプが異なるため、愛猫の性格や体質に合わせて使い分けると、より健康を保ちやすくなります。
ドライフード(カリカリ)
もっとも一般的なタイプで、粒状に加工された乾燥フードです。
メリット
・保存性が高い(湿気に注意すれば長持ち)
・コスパが良く続けやすい
・歯にほどよい刺激があり、歯石予防に役立つ
・一度に多くの栄養を摂りやすい
デメリット
・水分が少ないため、泌尿器ケアが必要な猫には注意
・食いつきは猫により差がある
ウェットフード(パウチ・缶詰)
水分が70〜80%と豊富で、香りが強く食感も柔らかいタイプ。
メリット
・食いつきが非常に良い
・水分補給になる
・シニア猫や歯が弱い猫に適している
デメリット
・開封後の保存がしにくい
・ドライよりコストがかかる
・総合栄養食でない場合が多い(一般食が多い)
総合栄養食・一般食(おかず・副食)
総合栄養食
猫が必要とする栄養をすべて満たした「主食」用フード。
パッケージに「総合栄養食」と明記されています。
一般食(おかず・副食)
総合栄養食ではなく、栄養が偏っているため「トッピング」や「おやつ」として使用するフード。
(動物病院で推奨される、特定の病気に配慮した専門フードもあります)基本的にはキャットフードには目的や栄養基準、形状の違いなど、多くの種類があります。
愛猫の年齢・健康状態・好みに合わせて使い分けることで、より健康的で楽しい食生活をサポートできます。
正しいキャットフードの選び方ポイント

キャットフードは「どれでも同じ」ではなく、原材料・栄養バランス・猫の体質によって適切なものが大きく変わります。ここでは、フード選びで必ず押さえておきたい重要ポイントを、初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。
主原料が動物性タンパク質であること
猫は「完全肉食動物」のため、最も重視すべきは動物性タンパク質が十分に含まれているかです。猫の筋肉・臓器・皮膚・被毛を維持するには、高品質な動物性タンパク質が必要不可欠。植物性たんぱく質(小麦・トウモロコシ・大豆)が多いと、消化負担が増えたりアレルギーを起こしやすくなります。
チェックポイント
- 原材料の最初に「チキン」「サーモン」「ターキー」「ビーフ」などの肉類が表記されている
- タンパク質含有量が30%程度以上(ドライの場合)
- 動物性と植物性のバランスが明確
AAFCO基準など栄養バランスが整っているか
キャットフードを選ぶ際は、表示に「総合栄養食」とあるかを必ず見ましょう。さらに、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会)など、公的栄養基準を満たしている製品だと安心です。
チェック方法
- 「総合栄養食」の文字がある
- 「AAFCO基準をクリア」などと明記
- 保証成分(粗タンパク質・脂質・繊維・灰分など)がバランス良い
不必要な添加物が少ないこと
香りや見た目を良くするために、人工香料・人工着色料・保存料が多く使われているフードは避けたほがいいです。特に猫は香りに敏感なので、香料が多いフードに慣れてしまうと他のフードへ切り替えにくくなる場合があります。
避けたい成分例
- BHA/BHTなどの合成保存料
- 人工着色料(赤色〇号など)
- 過剰な香料やオイルコーティング
穀物の量と質を確認する(グレインフリー or 適量穀物)
猫にとって穀物(米・小麦・トウモロコシなど)は十分な栄養が得られなかったり、消化に負担がかかる可能性があります。キャットフードを選ぶ際には、穀物がどの程度含まれているか、そしてその質が良いかを必ずチェックしましょう。猫は本来「完全肉食動物」であり、動物性タンパク質を中心とした食事が体に適しています。そのため、フード全体の中で穀物の割合が高すぎるものは、避けましょう。
グレインフリー(穀物不使用)タイプは、穀物が苦手な猫やアレルギー体質の猫には良い選択肢ですが、必ずしも“穀物ゼロが最良”というわけではありません。大切なのは、
- 穀物が「主原料」になっていないこと
- 使用されている穀物が良質であること
- 猫の体質や健康状態に合っていること
この3点をバランスよく確認することです。愛猫が快適に消化できるフードを選ぶことで、より健康的な食生活をサポートできます。
猫の健康状態に合っているか
キャットフードを選ぶ際に忘れてはいけないのが、愛猫の現在の健康状態に合ったフードかどうかという点です。
猫は年齢や体質、生活環境によって必要とする栄養が大きく変わります。同じフードでも、ある猫には最適でも、別の猫には負担になる場合があります。そのため、日頃の様子や体のサインを観察し、それに合ったフードを選ぶことがとても重要です。
おすすめキャットフード4選(日本で買いやすいもの)

成分・健康・食いつき安全性の面でも評価の高い日本で買えるおすすめなキャットフードを4つ厳選しました。愛猫の体質や好みに合わせて選んでみてください。
グランツ

グランツキャットフードは、チキンやサーモンを主原料とした高たんぱく・低糖質の総合栄養食です。穀物を使わないグレインフリーで、消化に優しく、お腹の弱い猫にも与えやすいのが特徴。人工添加物を避けて作られているため、安全性を重視したい飼い主さんから支持されています。
また、ミネラルバランスが整っており、クランベリーなど尿路の健康維持に役立つ素材を配合。原材料の品質にもこだわっており、小分けパッケージで新鮮さを保ちやすい点も魅力です。総合的に、日常の健康管理を気にする猫に適したプレミアムフードと言えます。
送料無料、980円で試せる!プレミアムグレインフリーキャットフード GRANDS(グランツ)サンプル
モグニャンキャットフードライト

モグニャンキャットフードライトは、体重管理を目的として作られた低カロリータイプのキャットフードです。通常のモグニャンよりカロリーと脂質を抑えつつ、魚を主原料にした高たんぱくレシピで、肥満ぎみの猫や避妊・去勢後に体重が増えやすい猫にぴったりの内容になっています。穀物や人工添加物を使わないグレインフリーのため、消化に優しく、自然な食事を求める飼い主さんにも安心です。
また、腸の調子を整える食物繊維や、体重管理を助けるL-カルニチン、さらに尿路ケアに役立つクランベリーなど、健康をサポートする成分がバランスよく配合されています。小分けパックで鮮度を守りやすい点も魅力で、日常的に与えやすいフードと言えます。
【美味しさ×低カロリー】を両立『モグニャンキャットフード ライト』
カナガンキャットフード

チキンは、主成分にチキンを使用しており、高たんぱくで消化しやすく、猫の健康維持に適したバランスの良いフードです。穀物を使わず、オメガ脂肪酸やビタミン、ミネラルも適切に配合されているため、全年齢の猫が安心して食べられます。また、自然な素材を活かしており、人工の着色料や香料は使われていません。
サーモンは、魚由来のたんぱく質が豊富で、オメガ3脂肪酸を多く含むのが特徴です。こちらもグレインフリーで作られており、猫本来の食事に近い形で栄養を摂ることができます。ビタミンやミネラルもバランスよく配合されており、全年齢の猫が健康的に食べられる設計になっています。
どちらも高品質な素材を使用しており、猫の年齢や好みに合わせて選ぶことができます。チキンは肉の風味を好む猫に、サーモンは魚の香りや脂質の多い食事を好む猫に向いています。
『カナガンキャットフード チキン』『カナガンキャットフード サーモン』
MiawMiaw (ミャウミャウ)

MiawMiaw(ミャウミャウ)はウェットフードで猫の健康と食いつきに配慮したキャットフードブランドです。特徴として、成分に肉や魚を中心に使い、猫に必要なタンパク質や脂質、ビタミン・ミネラルをバランスよく配合しています。特にウェットタイプでは水分量が多く、室内飼いの猫の水分補給にも向いています。また、ペプチド成分を配合することで、猫のストレスや心の健康に配慮した設計になっています。
まとめ
キャットフードを選ぶ上で大切なのは、ライフステージに合ったフードを選びや原材料をチェック、体質や健康状態に合わせるなど。猫の健康状態を日頃観察することも大切になってきます。
また、フードの切り替えはゆっくりにすることも大切です。1週間ほどかけて徐々に新しいフードへ切り替えるのがいいでしょう。

コメント