
あなたの猫ちゃん、気がついたらティッシュをくちゃくちゃ噛んでいませんか?
「なんでティッシュを食べるの?」と心配になる飼い主さんは多いはずです。実は、この行動には猫特有の本能や心理、そして健康に関わる理由が隠れています。
放っておくと危険な場合もあるため、正しい理解と対処が大切です。
この記事では、猫がティッシュを食べる理由と、その行動をやめさせる方法について詳しく解説します。
そもそもティッシュを食べるのは体に悪いの?
結論から言うと、猫がティッシュを食べるのは危険です。
少量を口にしてしまった程度なら、うんちと一緒に出ることもありますが、大量に飲み込むと腸閉塞(ちょうへいそく)などの重大なトラブルを引き起こすおそれがあります。
主なリスク
・腸閉塞(ちょうへいそく):ティッシュが胃や腸に詰まることで、食欲不振・嘔吐・元気消失を起こすことがあります。手術が必要になるケースも。
・消化不良:ティッシュは消化できないため、胃腸に負担をかけます。
・誤飲による窒息:遊んでいるうちに喉に詰まる危険性もあります。
猫がティッシュを食べてしまう理由とは?
猫がティッシュを食べる行動には、本能・心理・体調など、いくつかの原因が考えられます。単なる「いたずら」ではないことも多いんです。
・遊びたいから
ティッシュは軽くてヒラヒラ動くため、猫の狩猟本能を刺激します。
「動くもの=獲物」と感じ、噛んだり引き裂いたりしているうちに、誤って口に入れてしまうことがあります。
・退屈やストレス
遊ぶ時間が少なかったり、環境にストレスを感じていると、ティッシュを噛むことで気を紛らわせている場合も。
特に単独飼いの猫や、お留守番が多い猫に見られる傾向です。
・栄養不足・異食症(いしょくしょう)
鉄分やミネラル不足など、体の不調から「食べてはいけないものを食べたくなる」異食症の可能性もあります。
この場合は、栄養バランスの見直しや獣医師の診断が必要です。
猫がティッシュを食べるときの対処法
ティッシュを食べる行動は、叱るより「環境と習慣」を整えることが大切です。
以下のステップで、猫ちゃんの安全を守りながら行動を改善していきましょう。
1:ティッシュを猫の手の届かない場所に置く
一番効果的なのは「物理的に防ぐ」ことです。
- フタ付きのティッシュケースを使う
- 棚の上や引き出しの中にしまう
- 使用済みティッシュも放置しない
猫の視界から消すだけで、興味を失うケースが多いです。
2:遊び・刺激を増やす
退屈やストレスが原因なら、毎日の遊び時間を増やすことが重要です。
- 猫じゃらしやレーザーなどで狩猟本能を満たす
- 新しいおもちゃを定期的に導入する
- キャットタワーや窓辺スペースで「観察遊び」を促す
「ティッシュより楽しいものがある」と思わせることがポイントです。
3:栄養面の見直し
もし頻繁に異物を食べるようなら、異食症の可能性も。
- 栄養バランスの取れたフードに切り替える
- 鉄分やミネラルのサプリを検討(必ず獣医師に相談)
- 健康診断で消化器や内臓の異常がないかチェック
猫がティッシュを食べて「異常が見られたら」
もし猫がティッシュを食べたあと、次のような異常なサインが見られたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
- 何度も吐く、または吐きたそうにしている
- 食欲がない・水を飲まない
- 元気がなく、ぐったりしている
- 便が出ない、または苦しそうにしている
- お腹を触ると嫌がる、鳴く
これらの症状は、腸閉塞(ちょうへいそく)や消化管の詰まりが起きている可能性があります。
ティッシュの紙は消化されず、胃や腸に詰まってしまうことがあるため、自然に排出されない場合は緊急手術が必要になることもあります。
まとめ
猫がティッシュを食べるのは「放置NG」
猫がティッシュを食べる行動は、単なるいたずらのように見えても、消化不良や腸閉塞などの危険を伴う行為です。
その原因は「遊びたい」「ストレスを感じている」「栄養不足」「かまってほしい」などさまざまで、叱るよりも環境を整え、原因を取り除くことが大切です。
ティッシュは猫の手の届かない場所に置き、代わりに安全なおもちゃや十分な遊び時間を与えましょう。
また、食欲不振・嘔吐・元気がないなどの異常が見られた場合は、すぐに動物病院を受診することが命を守る第一歩です。

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