
猫を家族に迎えると、まず気になるのが「トイレのしつけ」。
「ちゃんとトイレでしてくれるかな?」と不安に思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は、猫はもともときれい好きな動物なので、ちょっとしたコツを押さえれば自然とトイレを覚えてくれることがほとんどです。
今回は、猫にトイレを覚えさせるための環境づくりや工夫について、分かりやすくまとめました。
猫との暮らしをもっと快適にするために、ぜひ参考にしてくださいね。
トイレの環境を整える

まずトイレ(トイレ周り)の環境は整っているでしょうか?
これを、てきとうにしてしまっている人も沢山います。
猫にとってトイレは「安心できる場所」であることが何よりも大切です。もしその環境が落ち着かないものだと、粗相の原因になったり、トイレを我慢して健康に影響が出たりすることもあります。ここでは、猫が気持ちよく使えるトイレ環境の整え方を詳しくご紹介します。
1:置き場所を選ぶ
トイレは 静かで人通りの少ない場所 に置くのが基本です。人が頻繁に通る廊下や、ドアのすぐそばは猫が落ち着けません。部屋の隅や少し奥まった場所など「隠れられるけれど安心できる場所」を意識すると良いです。
2:トイレの数を確保する
猫はとてもきれい好き。もし一つのトイレが汚れていたら、別の場所で排泄したくなることもあります。そのため理想は 猫の頭数+1個。1匹でも最低2つ用意してあげると安心です。特に多頭飼いでは取り合いを避けるために必須です。
4:清潔さを保つ
清潔さは何より大事です。汚れたままでは猫はトイレを嫌がります。
- 1日1〜2回は排泄物を取り除く
- 週に1回は砂を全て入れ替える
- 定期的にトイレ本体も丸洗いする
また、掃除のときに猫の尿や便の状態を観察することで、健康チェックにもつながります。
猫砂の種類を工夫する

猫にとってトイレが快適かどうかは、実は「猫砂の種類」に大きく左右されます。砂の質感や香りが合わないと、猫はトイレを避けてしまうこともあるんです。
1:無香料から試すのがおすすめ
飼い主としては消臭効果を期待して香り付きの猫砂を選びたくなりますが、多くの猫は強い香りを嫌がります。最初は 無香料タイプ を選び、猫が嫌がらないかどうかを確認するのが安心です。
2:猫砂の主な種類と特徴
それぞれメリット・デメリットがあるので、猫の好みと飼い主の暮らしやすさの両方を考えて選びましょう。
- 鉱物系(ベントナイト)
よく固まるので掃除がしやすく、もっともポピュラー。しっかり固まる分、粉じんが出やすいのが難点。 - おから系
軽くて扱いやすく、燃えるゴミとして処理できる場合もあります。自然素材なので口に入れても比較的安心。ただし湿気に弱く崩れやすいことも。 - 紙製
軽量で処理が楽。吸収力はあるけれど固まりにくい製品もあり、猫によっては足触りを嫌がる子も。 - 木製(ウッドチップなど)
自然な香りで消臭効果が期待できる。軽くて飛び散りやすい場合もあるので、マットを敷いて使うのが安心。 - シリカゲル系
消臭力が高く、尿を吸収して乾かすタイプ。固まらないので掃除の仕方が少し独特。
3:粒の大きさにも注目
- 細かい砂 → 足触りが柔らかく、自然の土に近いので好まれやすい。
- 大きめの粒 → 飛び散りにくく、掃除が楽。
猫によって「好み」があるので、合わないと感じたら粒の大きさを変えてみるのも効果的です。
初めてのときの誘導
猫を迎えたら、まずは トイレの場所を覚えてもらうこと が大切です。ご飯のあとや寝起きなど、排泄しやすいタイミングで優しくトイレに連れて行きましょう。
自然に砂をかくしぐさを見せたら、そのまま見守ってあげます。
うまくできたときは たっぷり褒める のがコツ。
声をかけたり撫でてあげることで「ここが安心できる場所」と覚えてくれます。叱らず、成功体験を積み重ねることがトイレ習慣の近道です。
失敗したときの対応
猫がトイレ以外で排泄してしまっても、叱らないこと が大前提です。大声を出すとトイレ自体を嫌がってしまう原因になります。
まずは排泄した場所を しっかり消臭 しましょう。匂いが残っていると「ここはトイレ」と覚えて繰り返してしまうことがあります。ペット用の消臭スプレーや、アルコール系の除菌でにおいを取り除くのが効果的です。
まとめ
猫のトイレしつけは、環境づくりと猫のペースに合わせることがポイントです。
清潔で居心地の良いトイレ、猫が好む砂、そして優しい導入で、失敗も焦らず対応すれば自然と覚えてくれます。
猫にとって快適なトイレは、飼い主と猫の両方にとってストレスの少ない生活につながります。

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