
実は猫が嫌うものをすべて把握しストレスを一切与えない飼い主さんは少ないです。
知らぬ間に猫のストレスになっていることがよくあるからです。例えば「大きな音」は誰もが気を付けると思います。その反面、「猫用トイレが汚れている」などそのまま放置する人もいます。細かいですが少なからず猫のストレスになっているかもしれません。
この記事では、猫が嫌がるものを10個厳選して紹介します。代表的なものから細かいことまで紹介しているのでぜひ参考にしてください。
猫の気持ちを理解して、もっと快適でストレスの少ない暮らしをサポートしてあげましょう。
大きな音
まず、猫は聴覚が鋭く不意の大音量=(危険の合図)と認識しやすい。
私たち人間にとっては日常的で気づきにくい音もたくさんあります。
- ドライヤー
- 掃除機
- テレビや音楽の大音量
- ドアのバタンという音
- 雷や花火
- 子どもの叫び声や来客の笑い声など
特にドライヤーは人間が毎日使うもので大きな音が出ます。実は、ドライヤーの音でびっくりしてしまう猫はたくさんいます。
また、大きなものを置くときや人間の叫び声などでもびっくりします。
対策として、猫が近くにいないときにドライヤーをする。ドアは静かに閉める。掃除機は短時間にする。ドライヤーや、掃除機など大きな音は生活をしてるうえで出てしまうので仕方ないのですが少しでも猫のために気を使うとストレスを軽減できます。
水に濡れること
基本的に猫は濡れることを嫌います。お風呂場や洗面台など水まわりには注意が必要です。
猫の毛は細かく密集していて、一度濡れると乾きにくいのです。体が濡れたままだと、体温が下がりやすく風邪の原因になります。
シャワーの勢いや水の音が苦手な猫も多いです。水しぶきのパチパチという音が「攻撃されている」と感じて逃げ出すことも。
もちろんお風呂に入れるのがダメなわけではありません。正しい入れ方、正しい頻度で入れてあげるのが大切です。
お風呂に入れる時のコツ
・ぬるめ(約38℃)の水を少しずつ使う
・顔周りは濡らさない
・短時間で終わらせ、タオルでしっかり乾かす
・無理やりせず、どうしても嫌がる場合は“ドライシャンプー”を利用
知らない人
家に友達や来客が来ると猫が警戒してるってことありませんか?人間慣れしてる猫や高齢猫など警戒しない猫もいると思います。
これは特に若い猫に多く見られます。おもな理由として
- 縄張り意識が強いから
- 匂いが違うから
- 視線や動きが怖い
猫は自分の生活空間(=縄張り)をとても大切にします。
そこに知らない人が突然入ってくると、「敵が来た!」と感じて隠れたり、威嚇したりします。
また、猫は人間の匂いを記憶しています。
知らない匂い(香水、たばこ、他の動物の匂いなど)がすると、安心できずに距離を取るのです。
猫にとって、見知らぬ人の動きやじっとした視線はプレッシャー。
特に、猫好きの人ほど「見たい・触りたい」と注目してしまい、逆に怖がられてしまうことがあります。
強いにおい
大前提として猫は嗅覚が鋭い生き物。ほんの少しの香りでも猫には強烈に感じることを覚えといてください。
- 香水や強い柔軟剤の香り
- タバコの煙
- アルコール・除菌スプレーの匂い
- 柑橘系(レモン・オレンジ・グレープフルーツなど)
- アロマオイル・お香
生活上出てしまう匂いは仕方がありませんが、猫がいることを忘れずに!
しつこい触られ方
猫によって触られたら嫌な場所、うれしい場所が異なります。
特に、長時間の抱っこ、しつこい撫では逃避行動の原因に。
基本的には手足や、お腹、しっぽは嫌がってしまいます。
顔周りを優しくなでるのがいいでしょう。猫の性格や種類によって様子を見て嬉しがる場所を探すのも大切です。
トイレが汚れている
人間と同じくトイレ自体が汚れていると嫌ですよね。猫は基本的にきれい好きな生き物です。
しっかりお手入れしないと猫のストレスに繋がってしまいます。
猫が快適に使えるトイレ環境のコツ
①こまめにうんち・おしっこを取り除く
②トイレが汚れてる場合は除菌シートなどで拭いて清潔さを保つ
③静かで落ち着ける場所に設置(人通りが多い場所はNG)
④猫砂の種類を急に変えない(匂いや触感の変化もストレスに)
(他の猫と共有している場合)「1匹に1つ」のトイレを用意するのが理想的です。
他の猫や動物とのトラブル
猫を2匹以上飼ってる家庭や犬と猫を一緒に飼ってる家庭は多くあると思います。もちろんそれが良くないことではありません!
ここで伝えたいのはトラブルを避けるのが大切ということです。猫にとって他の動物は匂いも違く相性もあるため慣れるまでは喧嘩がおきかねません。特に初対面はゆっくり段階的に・ごはん皿、トイレ、寝床を共有させず別々に用意など工夫しましょう。
慣れるまでは大変かもしれませんが必ず仲良くなります。焦らず時間をかけて慣らすことを意識しましょう。
環境の変化
実は「環境の変化」は、猫にとって最もストレスを感じやすい要因のひとつです。
猫が環境の変化に弱い理由
- 強い縄張り意識
- 匂いの変化に敏感
- 音や光の変化もストレス
家具の位置、匂い、光の入り方など、日常のすべてが「安心のサイン」になっているため、それが変わると不安を感じやすくなります。
猫が安心できるようにする工夫
- 引っ越しや模様替えは少しずつ
- 慣れ親しんだ物を残す
- 落ち着ける場所を確保
必ず猫にとってのくつろぎ場所を作り、模様替えなどは頻繁にしないことが大切です。
子供
特に人間慣れしていない若い猫は小さな子供を怖がることがあります。
猫が子どもを苦手に感じる理由
- 声が高めで突然笑ったり叫んだりして怖い
- 急な動きが多く走ったり音もデカい
- 無理に触られる・追いかけられる
猫にとって子どもは予測できない存在なのです。
猫と子どもが仲良く暮らすコツ
- 子どもの前で猫の接し方を教える
- 猫の安心スペースを確保
- おやつをあげてもらう
子供でも猫のペースを尊重して接することで、少しずつ信頼関係が生まれていきます!
服を着させる
冬など(寒くないのかな?)と猫に服を着させていませんか?好奇心で可愛いからという理由で服を着させてる人もいるのではないでしょうか。
実は、猫は服を嫌がる生き物です。
まず、猫は被毛で体温を調節しているのです。猫は毛の密度で体温を自然にコントロールしています。
猫が服を嫌がる理由
- 体を締めつけられる感覚が苦手
- 毛づくろいができなくなる
しかし、猫は一般的に寒がりな生き物ともいわれています。なので季節に見合った環境作りが大切です。冬は、部屋を暖かく保つ・毛布や暖かいスポットを用意など
まとめ
猫は、環境の変化・大きな音・強いにおい・汚れたトイレ・知らない人・他の動物・子ども・服を着せられることなど、私たち人間にとっては何気ないことでも強いストレスを感じやすい、とても繊細で敏感な生き物です。


コメント